ルーツ探訪 石川県松任市

先週末、松任市にライブに行って来た。現在は市町村統合で白山市となっている。

この地は父方の亡き祖父母の出生地であり、現在も祖母の実家があり、僕自身の本籍地も結婚時に移籍するまでは松任市で、免許証にも松任市の住所が記載されていたので、今でも番地まで覚えている。僕にとっては松任市であって、白山市と言う名称は馴染みが無い。

松任市には祖母の弟が現在も住んでおり、老舗のお茶屋さんを継いでいる。四十数年前に一度か二度訪ねた事があるだけでずっと疎遠になったままだった。

また訪ねてみたいと思いながら、また今度と見送っている内に気がつけば僕も半世紀を過ぎる年となってしまっていた。「また」と言うのは無いんだと思わなければいけない。いだずらに時間だけが過ぎていく・・・。

そんな事を思う様になった頃に、僕の出生地で初ライブを企画してくれたひさちゃんに松任市の話しをしたところ、伝を辿って松任市でもライブを企画してくれた。ホント感謝です。

ライブの主催者となってくれた島崎さんは地元の楽器店にお勤めの方で、定期的にライブを主催している。ご挨拶のメールのやりとりの中で

「ところで、宮崎さんは松任に親戚?があるとか?差しつかえなければお聞かせください。私は、コテコテの松任生まれの松任育ちですので、どこかでつながりがあったりして・・・(それはないか)」

と言う質問を受けた。

「本籍地が○○で、祖母の実家は「中嶋」と言いましてお茶屋さんをしています。多分老舗のお茶屋さんだと思うのですがご存じでしょうか?」

とメールを返したところ

「私の実家は、化粧品店を営んでいます。そしてなんと、私の店の4軒隣(駐車場を挟んで)が地元でも有名な老舗「中嶋のお茶屋」さんですよ!」

との返信が来た。
いや〜ビックリした!

繋がるんですね〜〜〜♪


島崎さんの計らいで、松任に到着後直ぐに中嶋茶店に案内された。

茶店も代変わりされ、父の従兄弟が店主をされていた。
父の従兄弟といっても僕とあまり歳は変わらないのだが・・・。


中嶋茶店

四十数年振りに会う親戚と互いの記憶の糸を辿る。積もる話に時間がいくらあっても足りない。ライブ会場の入り時間だと言うのに話に入り込む。が、そうもしてられないので話を切り上げてライブ会場へ。


ライブは盛況でした。地元の音楽好きの方、ブルーグラスの好きな方、金沢や遠くは福井から来られた方、もちろん僕の演奏を始めて聴く親戚も。


翌日、再び親戚の茶店に行き話の続きの後、元本籍地だった場所を親戚と探す事になった。本籍地は祖父の実家のあった住所で、今は実家も無くなっているし祖母の親戚の方々も現在は知っている人が居なくなっていた。

本籍地住所は「松任市○○町24」で産業地図で住所を確認すると「23」と「25」は存在するものの、「24」は無くなっていた。地図から推測すると「23」にあるお寺が「24」を飲み込んだものと思われる。



本籍地の通り

お寺

祖父の実家があったであろう場所、寺の壁の辺り

現在は祖父の血縁関係の人は誰一人存在しないので推測に過ぎないが・・・。

ただ、この場所は祖母の実家から直線で50メートルの距離の所にあった事がわかっただけで何だか嬉しい気持になれて良かった。



寺の壁伝いに路地を真っ直ぐ行った正面が祖母の実家


ルーツ探訪。

得られた情報は少しだったかもしれないが、再びこの地に来ることが出来た事、祖父母が育ったこの地で同じであろう空気を感じられた事に感謝。



松任の海



ひさちゃん、島崎さん

ありがとう。